いま読んでいる本にあった内容です。
文章を書いていくことについて、インスピレーションを与えてくれました。
「なかなか筆が進まないんですけれども、スラスラ書くにはどうしたらいいですか」と聞かれます。
「スラスラ書くにはスラスラ書くことです」と答えると、「ハァ?」と、よく言われます。
ウンウンうなっていると、よけい書けなくなります。
スラスラ書けない人は、完成形を書こうとしているのです。
最初から完成形は書けません。
書いていくうちにアイドリングが高まって書けるようになるので、とりあえずは書いていけばいいのです。
先のことや構成を考えて立ちどまっているより、今書けるものをどんどん書くことです。
今頭に浮かんでいるものは、今しか書けません。
それはすぐに消えてしまいます。
明日になると、今日考えていることは書けません。
頭に浮かんでいることは、流れている川のようなものです。
「今の気持ちは今書かないと、明日では間に合わない」という覚悟で書くのです。
ウンウンうなりながら書く人は、「明日もきっと書けるだろう」という間違った思い込みをしているのです。
中谷彰宏「1秒で刺さる書き方: 伝わらない文章を劇的に変える68の方法」
(42 スラスラ書くには、スラスラ書く。今の気持ちは、今しか書けない。)
書けない人は、考えてから書いているのです。
読み手の心を動かすことができる人の書き方は、書きながら考えています。
頭ではなく手で考えているのと同じです。
「ああだろうか、こうだろうか」と、数学者が紙に計算式を書いたり、黒板にチョークで書くようなプロセスが本になっているのです。
中谷彰宏「1秒で刺さる書き方: 伝わらない文章を劇的に変える68の方法」
(43 書きながら、考える。まず書かないと、消えてしまう。)
私は書籍出版をしたことはなく、1ブロガーに過ぎませんけれども
その経験からの感覚とマッチする感じもあって
おぉ~
と思いました。
「書かないとそのことは消えていく」といった内容は、ブロガーでなくとも多くの現代人が共通して持っている感覚なのではないでしょうか。
日々受け取る情報・コンテンツの量が膨大で、
昨日あれに感動したと思っていたら、今日はまったく別のことに興味が移り・・・
となったりしていますよね?
(で、印象はどんどん薄れていってしまう)
「これは自分の人生にとってかなり重要度が高い!」
というものでさえ、日々ブレブレになったり・・・
そのときの気持ちなどを書いておくと、とりあえず形となります。
で、それにとどまらず、自分のなかに杭を打ち込むかのように印象として残り、
その後それにまつわる情報が引っかかりやすくなっていきます。
結果、もし考えが変わったらアップデートしていけばいいのでしょう。
中谷彰宏さんは別の本で、
/
一生懸命になって書いた内容は、その時点での僕の正解。
25歳には25歳の、40歳には40歳の正解がある
\
といったことも書かれていたような。
ですから考えが変わったりすることを恐れ過ぎることなく、
「そのときの気持を一生懸命に」書く
をやっていくといいのでしょう。