旧松代藩・真田家14代当主の真田幸俊(ゆきとし)さんは、慶応大学理工学部の教授。
メンバー>眞田幸俊(SANADA LAB.)
この方の先祖を辿っていくと、今年のNHK大河ドラマ「真田丸」で大泉洋さんが演じている真田信幸(信之)、さらには草刈正雄さんが演じている真田昌幸、さらにはその父の真田幸隆・・・に行き着くということですね。
幸俊さんが大学に入ったときのエピソードで面白いものがありました。
朝日新聞の夕刊に出ていた記事のよう↓
87年4月。慶応大学理工学部で数学を教えている教授の前島信は、新入生の名簿を見ていて、ヤバイと感じた。
「真田幸俊」という名前の学生がいたからだ。
前島は東京育ちだが、先祖は「六文銭」の旗印で有名な信州の真田家に戦国時代から仕えた名門の家柄だ。
授業の後、「君、真田家と関係があるの?」と尋ねた。「14代当主です」と言われ、思わず「すいません」と口走ってしまった。
「もうハハーッて感じで。すぐに思ったのは、まさか悪い成績を『殿』につけるわけにはいかないんで、この子、本当に出来てくれるといいな、と」
幸いなことに成績は優秀で、現在、同じ学部の電子工学科で教える准教授になっている。http://chidakatsu.hatenadiary.com/entry/20091017/p1
真田家の当主は代々「幸」の字を受け継いでいっているのだそう。
それを前島先生は知っていて「ヤバイ」と思ったと。
もしかしてこの子は・・・となったのでしょう。
で、確かめてみたら、やはりそうだった、と。
昔だって、殿に学問を教えていた重臣はいたでしょうし、へりくだり過ぎるのはおかしい気がします。
が、びっくりしたでしょうね。
「うわ、来た!」と。
しかし、昔の構図(殿に、家来衆一族の誰かが講義する)が現代でも繰り返されたというのが面白いですね。
昔は、領国を守るため。
いまは、国家や社会の発展のため。
真田幸俊さんは、現在横浜にお住まいですが、松代藩真田十万石まつりなどの行事に毎年参加されているようです。
2010年の真田十万石まつり・武者行列の様子↓
(真田信之に扮しているのが幸俊さん)
奥さんとの出会いは学会。
奥さんが受付をされていたそう。
しかし、真田家の末裔ということを伝えても、反応は薄かったとか。
意外だったのは奥様に自分が真田家の末えいだということを伝えた時に、反応がいまいち薄かったということです。
「実は、妻は時代劇をあまり見たことがなく、何より刀や戦乱シーンが苦手なんですよ。なので、初めて真田家のことを話した時も『そうなんだ』っていうくらいのリアクションでしたね。それは、逆に新鮮でしたけど」
http://nagano-citypromotion.com/nagalab/article/1501091013.html
奥さんっ!
あの人気の高い真田家三代をご存知なかったのですか!!
教科書では太字で書かれている(というのは管理人の印象論なので、実際には違ったかもしれませんが)くらいの人たちですよ。
とはいえ、関心がない分野であればそんなものなのでしょうね。
面白いなぁ・・